省エネ対策?キッチンリフォームでオール電化に変更する際の注意点

近年、環境問題への関心の高まりとともに、住宅の省エネ化が注目されています。その一環として、キッチンリフォームでオール電化を検討される方も多いのではないでしょうか。オール電化は、光熱費削減や環境への貢献など、多くのメリットをもたらしますが、同時に注意すべき点も存在します。
本記事では、オール電化に変更する際のメリット・デメリット、そして注意点について解説します。リフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事で得れること
✓ キッチンオール電化の基礎知識
✓ キッチンオール電化のメリット、デメリット
✓ キッチンオール電化の注意点
この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/
- 1. 1. はじめに:オール電化の魅力と注意点
- 1.1. 1-1. オール電化の魅力とは?
- 1.2. 1-2. オール電化に変更する際の注意点とは?
- 2. 2. オール電化導入のメリット
- 2.1. 2-1. 光熱費削減
- 2.2. 2-2. 環境への貢献
- 2.3. 2-3. 安全性向上
- 2.4. 2-4. その他のメリット
- 3. 3. オール電化導入のデメリット
- 3.1. 3-1. 初期費用
- 3.2. 3-2. 停電時のリスク
- 3.3. 3-3. 調理器具の制限
- 3.4. 3-4. その他のデメリット
- 4. 4. オール電化導入の際の注意点
- 4.1. 4-1. IHクッキングヒーターの選び方
- 4.2. 4-2. エコキュートの選び方
- 4.3. 4-3. 電気工事の注意点
- 4.4. 4-4. 電力会社との契約
- 5. 5. オール電化導入後の生活
- 5.1. 5-1. 日常生活の変化
- 5.2. 5-2. メンテナンス
- 5.3. 5-3. よくある質問
- 6. 6. まとめ:オール電化はあなたにとって最適な選択か?
1. はじめに:オール電化の魅力と注意点

1-1. オール電化の魅力とは?
オール電化とは、家庭内のエネルギー源をすべて電気に一本化することです。ガスコンロをIHクッキングヒーターに、ガス給湯器をエコキュートに交換することで、より快適で省エネな生活を実現できます。
1-2. オール電化に変更する際の注意点とは?
オール電化は魅力的な選択肢ですが、導入にあたっては注意すべき点もいくつかあります。初期費用や停電時のリスク、調理器具の制限などが挙げられます。これらの点を事前に把握しておくことで、後悔のない選択につながります。

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安易にオール電化にすると失敗することがあります。メリットやデメリット、注意点をしっかり把握した上で選択する必要があります。それでは次の章より詳しく見ていきましょう(^^)/
2. オール電化導入のメリット

2-1. 光熱費削減
オール電化は、電気料金が安い深夜帯に電力を使い、お湯を沸かしたり、蓄熱したりすることで、光熱費を大幅に削減できます。特に、エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かすため、非常に高い省エネ効果が期待できます。
オール電化プランの充実
電力会社では、オール電化向けのプランが充実しており、よりお得に電気を使用することができます。
深夜電力の活用
電気料金は時間帯によって変動し、深夜帯が最も安価なことが多いです。オール電化では、深夜に電力を使い、お湯を沸かしたり、蓄熱したりすることで、電気料金を抑えることができます。
エコキュートの高効率性
エコキュートは、空気中の熱を回収して水を温めるヒートポンプという技術を利用しています。この技術は、消費する電気エネルギーよりも多くの熱エネルギーを得ることができるため、非常に高効率です。
太陽光発電との連携
自宅に太陽光発電システムを設置している場合、昼間に発電した電力をエコキュートで利用することで、さらに光熱費を削減することができます。
2-2. 環境への貢献

オール電化は、CO2排出量を削減できるため、地球温暖化防止に貢献できます。また、燃焼ガスを出さないため、室内空気の汚染も抑えられます。
- 資源の有効活用: 再生可能エネルギーである電気を使用することで、化石燃料の消費を抑え、資源の有効活用に繋がります。
- CO2排出量の削減: オール電化は、発電所で発生するCO2を除けば、家庭内でのCO2排出を大幅に削減できます。これは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出抑制に繋がります。
- 大気汚染の低減: ガスや石油を使う場合と比べて、燃焼時に有害な物質が発生することが少なく、室内空気を汚染しません。特に、花粉症やアレルギーをお持ちの方にとっては、快適な室内環境を提供します。
2-3. 安全性向上

IHクッキングヒーターは、火を使わないため、火傷や火災のリスクが低減されます。また、エコキュートは、高温のお湯をタンクに貯めておくため、急な温度変化による配管の破裂を防ぐことができます。
- 配管の耐久性向上: エコキュートは、高温のお湯をタンクに貯めておくため、配管に大きな負荷がかかりません。そのため、配管の寿命が延び、トラブルが起こりにくいというメリットがあります。
- 火災リスクの低減: IHクッキングヒーターは、火を使わないため、コンロ周りでの火災のリスクが大幅に減少します。特に、小さなお子様がいるご家庭や、高齢者の方にとっては安心です。
- ガス漏れの心配なし: ガスコンロのように、ガス漏れによる事故の心配もありません。
2-4. その他のメリット
調理の快適性向上
IHクッキングヒーターは、火力の調整が簡単で、調理時間を短縮できます。
お手入れの簡単さ
IHクッキングヒーターは、フラットなため、お手入れが簡単です。
デザイン性
様々なデザインのIHクッキングヒーターやエコキュートが販売されているため、キッチンインテリアに合わせた選択が可能です。
3. オール電化導入のデメリット

3-1. 初期費用
オール電化への変更には、以下の初期費用がかかります。
- 機器購入費用: IHクッキングヒーター、エコキュート、レンジフード、電気温水器など、交換する機器の購入費用がまとまって発生します。
- 電気工事費用: 既存のガス配管撤去や、新しい電気配線工事など、電気工事費用も大きな負担になります。
- その他の費用: ブレーカー交換、コンセント増設、配管工事など、工事内容によって追加費用が発生する場合があります。
初期費用の対策
補助金制度: 国や自治体によっては、オール電化への切り替えに対して補助金が支給される場合があります。
分割払い: 機器の購入費用をリフォームローンで支払うことで、初期費用を抑えることができます。

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3-2. 停電時のリスク

停電が発生した場合、オール電化住宅では以下のことが起こりえます。
- 調理ができない: IHクッキングヒーターが使えないため、調理ができません。
- お湯が出ない: エコキュートが使えないため、お湯が出ません。
- 暖房ができない: 電気で暖房をしている場合は、暖房が使えません。
停電時の対策
非常用電源: ポータブル電源やガスコンロなどを用意しておくことで、ある程度の生活は可能です。
食料の備蓄: 停電に備えて、常温保存できる食品や水を備蓄しておきましょう。
情報収集手段: ラジオや携帯電話など、電池で動く情報収集手段を準備しておきましょう。
3-3. 調理器具の制限

IHクッキングヒーターは、磁力線を発生させることで鍋底を直接加熱する仕組みのため、磁性のある鍋やフライパンしか使用できません。
- 使える調理器具: 鉄製、ステンレス製、ホーロー製の鍋やフライパンなどが一般的です。
- 使えない調理器具: 銅製、アルミ製、ガラス製の鍋やフライパン、土鍋などは使用できません。
- IH対応の調理器具: 市販されている調理器具の多くはIH対応ですが、購入する際は必ずIH対応かどうかを確認しましょう。
3-4. その他のデメリット
電力会社との契約内容
夜間電力: オール電化専用のプランでは、夜間の電気料金が安くなる代わりに、昼間の電気料金が高くなる場合があります。
基本料金: オール電化プランの契約には、基本料金が高くなる場合があります。
電力料金の変動
燃料費調整額: 電力会社が燃料を調達する際の価格変動に応じて、電気料金が変動します。
再生可能エネルギー発電促進賦課金: 再生可能エネルギーの普及を促進するための費用が電気料金に上乗せされます。
4. オール電化導入の際の注意点

4-1. IHクッキングヒーターの選び方
IHクッキングヒーターを選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。
- 価格: 価格帯は幅広く、機能やブランドによって異なります。予算に合わせて選びましょう。
- 火力: 料理の種類や人数に合わせて、必要な火力を選びましょう。火力調整が細かくできる機種や、多様な加熱モードを搭載した機種もあります。
- 機能: オート調理機能、タイマー機能、保温機能など、便利な機能が搭載されているか確認しましょう。
- デザイン: キッチンのインテリアに合うデザインを選びましょう。フラットなタイプや、ビルトインタイプなど、様々なデザインがあります。
- サイズ: 設置スペースに合わせて、適切なサイズを選びましょう。
IHクッキングヒーターの選び方に関するポイント
試運転: 可能であれば、実際に調理をして使い心地を確認しましょう。
プロのアドバイス: リフォーム担当者やショールームスタッフに相談し、自分に合った機種を選んでもらいましょう。
4-2. エコキュートの選び方

エコキュートを選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。
- 価格: 価格帯は幅広く、機能やメーカーによって異なります。予算に合わせて選びましょう。
- 容量: 家族の人数や、お湯の使用量に合わせて、適切な容量を選びましょう。
- 機能: 高温追い炊き機能、沸き上げ予約機能など、便利な機能が搭載されているか確認しましょう。
- 設置場所: 屋外に設置スペースがあるか、設置場所の強度が十分か確認しましょう。
- 省エネ性能: 省エネ性能が高い機種を選ぶことで、光熱費を削減できます。
エコキュートの選び方に関するポイント
断熱材の厚さ: 断熱材が厚いほど、熱損失が少なく、省エネ効果が高いです。
補助熱源: 停電時や、お湯の使用量が多い時に補助的に加熱する機能です。
4-3. 電気工事の注意点

オール電化への変更には、電気工事が必要になります。工事を行う際には、以下の点に注意しましょう。
- 専門業者への依頼: 電気工事は専門知識が必要なため、必ず電気工事士の有資格者がいる業者に依頼しましょう。
- 工事内容の確認: 工事内容を事前に確認し、見積もりを比較検討しましょう。
- 安全対策: 工事中は、火災や感電などの危険が伴うため、安全対策を徹底している業者を選びましょう。
- 保証期間: 工事内容に保証がついているか確認しましょう。
4-4. 電力会社との契約

オール電化専用のプランを選択する際には、以下の点に注意しましょう。
- 料金プラン: 電気料金の単価や、深夜電力、時間帯別料金など、料金プランを比較検討しましょう。
- 契約期間: 契約期間が長いと解約手数料がかかる場合があります。
- サポート体制: 何かトラブルが発生した場合に、迅速に対応してくれるサポート体制が整っているか確認しましょう。

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その他、キッチンリフォームについての選び方やポイントを知りたい方は、下の記事でまとめているので併せてご覧ください(^^)/
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5. オール電化導入後の生活

5-1. 日常生活の変化
オール電化導入後は、これまでのガス器具に比べて、以下のような変化が期待できます。
調理方法の変化
火力の調整: IHクッキングヒーターは火力を細かく調整できるため、焦げ付きにくく、繊細な温度管理が必要な料理も簡単に作れます。
安全性の向上: 火を使わないため、火傷や火災のリスクが低減され、小さなお子様がいる家庭でも安心です。
お手入れの簡単さ: IHクッキングヒーターは、フラットなため、こびりつきにくく、サッと拭くだけで簡単に掃除できます。
お風呂の使い心地の変化
24時間いつでも快適な湯温: エコキュートは、大容量のお湯を貯めておくことができるため、24時間いつでも快適な温度のお風呂を楽しむことができます。
追い炊き機能: お湯が冷めても、すぐに追い炊きができるため、家族みんなが快適に入浴できます。
その他の変化
空気清浄効果: ガスコンロを使用していた場合、換気扇を回す必要がなくなったり、換気回数も減らすことができるため、室内空気がきれいになります。
省エネ効果: 電気料金が安くなることで、家計に余裕が生まれ、他のことに使えるようになります。
5-2. メンテナンス

オール電化機器は、長寿命ですが、定期的なメンテナンスが必要です。
IHクッキングヒーター
トッププレートの清掃: 定期的に汚れを落とし、焦げ付きを防ぎます。
ファンフィルターの掃除: ファンフィルターにホコリが溜まると、故障の原因となるため、定期的に掃除機で吸い取ります。
エコキュート
ヒートポンプユニットの点検: 外気から熱を吸収するヒートポンプユニットに汚れが付着すると、効率が低下するため、定期的に点検・清掃を行います。
貯湯タンクの洗浄: 長期間使用していると、貯湯タンク内にスケールが溜まるため、定期的に洗浄を行います。
※スケールは水垢の一種で、硬い物質のため、放置すると貯湯タンクや配管に付着してエコキュートの故障の原因となります。
メンテナンスの重要性
機器の寿命を延ばす: 定期的なメンテナンスを行うことで、機器の寿命を延ばすことができます。
効率的な運転: 汚れやスケールを取り除くことで、機器の効率が向上し、光熱費を削減できます。
トラブル防止: 早期に不具合を発見し、修理することで、大きなトラブルに繋がるのを防ぐことができます。
5-3. よくある質問

停電した時はどうすればいいですか?
停電時は、IHクッキングヒーターやエコキュートは使用できません。非常用のガスコンロや、事前に沸かしておいたお湯などを活用しましょう。
オール電化にすると電気料金が高くなるのでは?
夜間電力などを利用することで、従来のガスと比べて光熱費を削減できるケースが多いです。ただし、電力会社やプランによって料金体系は異なるため、事前にシミュレーションを行うことをおすすめします。
オール電化にすると、家全体が電気に頼ることになり、危険ではありませんか?
オール電化は、ガス漏れの危険がなく、火災のリスクを低減することができます。ただし、電気工事の施工不良や、機器の故障などによってトラブルが発生する可能性はあります。そのため、信頼できる業者に工事をお願いし、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
オール電化にすると、住宅の価値は上がるのですか?
オール電化住宅は、省エネ性能が高く、環境にも優しいことから、住宅の価値向上に繋がる可能性があります。ただし、住宅の価値は様々な要素によって決まるため、一概にそうとは言えません。
オール電化への切り替えを検討しているのですが、どこに相談すればいいですか?
お近くの電気工事店やリフォーム会社に相談することをおすすめします。専門家が、ご自宅の状況に合わせて最適なプランをご提案してくれます。
6. まとめ:オール電化はあなたにとって最適な選択か?

オール電化は、光熱費削減や環境への貢献など、多くのメリットをもたらしますが、同時に初期費用や停電時のリスクなど、デメリットも存在します。
本記事でご紹介したメリット・デメリットを参考に、ご自身のライフスタイルや住宅状況に合わせて、オール電化が最適な選択かどうかを検討してみてください。

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