どのメーカーがいい?お風呂リフォームで迷ったときのメーカー別特徴ガイド

お風呂(浴室)のリフォームを考え始めたとき、まず直面するのが「メーカーが多すぎて選べない」という悩みです。カタログを見ても、どれも綺麗で機能的に見えてしまい、自分の家に何が合うのか分からなくなってしまうことは珍しくありません。
毎日使う場所だからこそ、掃除のしやすさ、温かさ、デザイン、そして予算のバランスが重要です。
この記事では、リフォームのプロの視点から、主要メーカーの特徴を分かりやすく比較・解説します。後悔しないお風呂リフォームのために、ぜひメーカー選びの参考にしてください。
この記事で得れること
✓ お風呂主要メーカーの特徴
✓ 各メーカーの比較ポイント
この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/
1. メーカー選びの基本ポイント


『ゆきプロ』
まずは、具体的な商品を見る前に「選ぶための基準」を整理しましょう。
1-1. メーカーで何が変わるのか(性能・保証・施工精度など)
基本的な「お湯に浸かる・体を洗う」という機能はどのメーカーも満たしていますが、各社が**「どこに特化しているか」**が異なります。
- 素材へのこだわり: 汚れにくい独自の素材を持っているか
- 構造の強さ: 地震への強さや、断熱構造の違い
- 独自機能: 肩湯、自動洗浄、床の柔らかさなどこれらは後からオプションで追加できない「基本仕様」であることが多いため、最初のメーカー選びが肝心です。
1-2. 「システムバス」「ユニットバス」「在来浴室」の違い
初心者の方が混乱しやすい用語を整理します。

システムバス

在来浴室
- システムバス(ユニットバス): 現在の主流です。工場で床・壁・天井・浴槽などのパーツを作り、現場で組み立てるタイプ。防水性が高く、工期が短いのが特徴です。
- 在来浴室: タイルを一枚ずつ貼って作る、昔ながらの工法。自由なサイズや形状で作れますが、防水メンテナンスや寒さ対策が必要です。
ポイント
マンションも戸建ても、現在は「システムバス(ユニットバス)」へのリフォームが一般的です。
1-3. まず決めるべき優先順位の付け方
全ての希望を叶えると予算は青天井になります。家族で以下の項目の優先順位を話し合いましょう。
- 掃除のしやすさ(カビにくい、水はけが良い)
- 断熱・保温性(冬場のヒートショック対策)
- 安全性・介護対応(手すり、滑りにくい床)
- デザイン・高級感
- 価格
2. 比較のチェックリスト — 選ぶときに見るべき8項目


『ゆきプロ』
カタログやショールームを見る際は、以下の8項目をチェックしてください。
2-1. 本体価格と標準工事費の見方
カタログ価格はあくまで「定価」です。リフォーム会社によって「掛率(割引率)」が異なります。また、本体価格以外に解体費・組立費・配管工事費が別途必要になることを忘れないでください。
2-2. 掃除のしやすさ

- 素材: 水垢がつきにくい素材か(人造大理石、ホーローなど)。
- 排水口: 髪の毛が捨てやすい形状か。
- パッキン: カビが生えやすいゴムパッキンをなくした構造か。
2-3. 保温・断熱性

浴槽の保温(魔法びん構造など)だけでなく、**「床の冷たさ」「壁・天井の断熱材の有無」**を確認しましょう。冬場の快適さが劇的に変わります。
2-4. デザイン・カラーバリエーション


壁パネルの色だけでなく、照明の種類(調光機能など)や水栓金具のデザインも浴室の雰囲気を大きく左右します。
2-5. 機能(追い焚き、自動湯張り、換気乾燥機など)

最近は、浴槽を自動で洗ってくれる機能や、肩湯、ミストサウナなど「プラスα」の癒やし機能も充実しています。
2-6. 耐久性・メンテナンス性

長く使う場所なので、傷のつきにくさや、シャワーヘッドなどのパーツ交換のしやすさも重要です。
2-7. 保証・アフターサービス
メーカー保証の期間と内容を確認しましょう。標準は1〜2年ですが、有料で5〜10年に延長できるプランも一般的です。
2-8. 施工性と現場での注意点
リフォーム会社側の視点ですが、「搬入しやすい構造か」「サイズ調整が柔軟か」は重要です。特にサイズ調整が柔軟なメーカーを選ぶと、デッドスペースを減らして浴室を広くできる場合があります。
3. 主要メーカー別の特徴


『ゆきプロ』
ここからは、代表的なメーカーごとの「強み」を解説します。
3-1. TOTO — 清掃性と先端機能で選ぶなら

業界トップクラスのシェアを誇ります。最大の特徴は**「ほっカラリ床」**。畳のように柔らかく、冬場でもヒヤッとしません。
- 強み: ほっカラリ床、魔法びん浴槽、きれい除菌水(自動洗浄機能)
- おすすめ: 床の冷たさや硬さが気になる方、掃除の手間を減らしたい方。
3-2. LIXIL — バランス型。選べる価格帯と施工幅

デザイン、機能、価格のバランスが良く、選択肢が豊富です。高級ラインの「スパージュ」では肩湯が有名ですが、普及価格帯の「リノビオ」なども非常に高性能です。
- 強み: 豊富なデザイン、サーモバスS、まる洗いカウンター(取り外して洗える)
- おすすめ: デザインにこだわりたい方、予算に合わせて細かく仕様を決めたい方。
3-3. Panasonic — デザイン性と換気暖房などの設備連携

家電メーカーならではの技術力が光ります。美容家電のような機能や、照明演出が得意です。
- 強み: スゴピカ素材(有機ガラス系で汚れに強い)、酸素美泡湯(温浴効果)、フラットラインLED照明
- おすすめ: 美容や癒やし機能を求める方、スタイリッシュな空間にしたい方。
3-4. タカラスタンダード — ホーローの強み(掃除・耐久)

鉄とガラスを結合させた**「高品位ホーロー」**が最大の特徴。壁をゴシゴシ擦っても傷つかず、マグネットが付くので収納も自由自在です。
- 強み: ホーロー壁(掃除が圧倒的に楽)、耐震システムバス、ぴったりサイズシステムバス(サイズオーダーが可能)
- おすすめ: とにかく掃除を楽にしたい方、浴室のサイズが特殊な方。
3-5. クリナップ — 水まわりトータル提案の強み

キッチンのイメージが強いですが、浴室にも「ステンレス」のノウハウが生かされています。
- 強み: 床夏シャワー(入浴前に床を温める機能)、浴室まるごと保温
- おすすめ: 冬場の寒さが特に苦手な方。
3-6. その他の有力メーカー
- トクラス(旧ヤマハ): ピアノ塗装の技術を活かした美しい人造大理石浴槽と、音響システムが特徴。
- ノーリツ / 長府製作所: 給湯器メーカーとしての強みを活かし、自動お掃除機能などが充実。
3-7. メーカー別比較表(簡易版)
| メーカー | 特徴キーワード | 掃除のしやすさ | 断熱・保温 | こんな人におすすめ |
| TOTO | ほっカラリ床 | ◎ (除菌水) | ◎ | 床の快適さと機能性を重視 |
| LIXIL | トータルバランス | ◯ (外せるカウンター) | ◯ | デザインと多様な選択肢 |
| Panasonic | 美容・家電技術 | ◎ (スゴピカ素材) | ◯ | 美容機能・照明演出 |
| タカラ | 頑丈・ホーロー | ◎ (最強の壁素材) | ◯ | 掃除・耐久性・サイズ調整 |
| クリナップ | あたたかさ | ◯ | ◎ (全体保温) | 冬場の寒さ対策 |
4. 用途別で選ぶおすすめメーカー

4-1. 掃除が楽な浴室を優先したい人へ

- タカラスタンダード: 壁の汚れがシャワーだけで落ちやすく、カビの根が生えにくいホーロー素材が優秀です。
- TOTO: 「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」などの自動洗浄オプションをつければ、日々の掃除が劇的に減ります。
4-2. 断熱・省エネ重視の人へ

- クリナップ: 浴室全体を断熱材で覆う仕様が充実しています。
- TOTO: 魔法びん浴槽とほっカラリ床の組み合わせで、足元の冷えを防ぎます。
4-3. デザイン性を最優先したい人へ

- Panasonic: 照明のデザイン性が高く、高級ホテルのような演出が可能です。
- LIXIL: タイル調の壁パネルや水栓のデザインなど、トレンドを押さえた内装が選べます。
4-4. 予算重視(コストパフォーマンス)で選ぶ場合

- LIXIL / TOTOのベーシックモデル: 普及価格帯のラインナップが厚く、基本性能が高いため、オプションを抑えれば非常にコスパが良いです。
4-5. 高齢者・介護を見据えた仕様で選ぶ場合

- TOTO: 「ほっカラリ床」は膝をついても痛くなく、滑りにくいため転倒リスクを軽減します。手すりの設置位置などのノウハウも豊富です。
5. 見積り・発注前に確認すべき具体的項目

5-1. 見積り書でチェックする箇所
「一式」という表記には注意が必要です。「商品代」「工事費(解体・組立・配管・電気・廃材処分)」「諸経費」が明確に分かれているか確認しましょう。
5-2. 現地調査で必ず確認してもらう点
- 搬入経路: 廊下やドアを通れるか。
- 排水勾配: 水がスムーズに流れる床高さを確保できるか。
- 窓の位置: 既存の窓を活かすか、塞ぐか。
5-3. オプションの優先順位の付け方
「浴室換気暖房乾燥機」は、後付けが難しいため優先度高め。「手すり」も最初につけておく(または下地だけ入れておく)のが無難です。逆に、高級なシャワーヘッドなどは後からでも交換可能です。
5-4. 見積り比較のコツ
複数社で見積りを取る際は、**「同じメーカー、同じシリーズ、同じ条件」**で依頼しないと、金額の正しい比較ができません。
6. よくある失敗例と回避策

6-1. 「安さだけ」で決めて後悔するケース
断熱材が入っていない安いモデルを選び、「綺麗になったけど冬はやっぱり寒い」という失敗が多々あります。
回避策
寒冷地でなくても、断熱オプションは検討しましょう。
6-2. 掃除しにくい素材や目地で困るケース
おしゃれなタイル床や黒い浴槽・カウンターは、水垢が目立ちやすく掃除が大変な場合があります。
回避策
見た目だけでなく、ショールームで素材の質感(汚れ落ち)を確認しましょう。
6-3. 換気不足/カビ問題が出るケース
浴室を密閉性が高いシステムバスにすると、換気がより重要になります。
回避策
窓がない、あるいは小さい場合は、強力な換気扇や乾燥機の設置が必須です。
6-4. 工期が伸びる・追加費用が発生する典型例
解体してみたら、土台の木材がシロアリ被害にあっていた、というケースです。
回避策
「腐食があった場合の補修費用の目安」を事前に聞いておくと安心です。
7. 購入〜施工の具体的な流れ

- 情報収集: Webサイトやカタログでイメージを掴む。
- ショールーム見学: 実際に浴槽に入ってみる(靴を脱いで入ると実感がわきます)。
- 現地調査・見積り依頼: リフォーム会社に家の状況を見てもらう。
- 契約・発注: 仕様を決定し契約。製品の納期は通常2週間〜1ヶ月程度です。
- 施工: 工期は戸建てで3〜5日、マンションで2〜3日が目安です。
- 引き渡し: 操作説明を受けて完了です。
8. FAQ(よくある質問)

お風呂リフォームは何日くらいお風呂に入れませんか?
一般的に3〜4日間は入浴できません。その間は銭湯などを利用する必要があります。
今の浴室より広くすることはできますか?
配管スペースや壁裏の隙間に余裕があれば、サイズアップできる可能性があります。特にタカラスタンダードなどは、数センチ単位で広げられる商品を持っています。
古いユニットバスと新しい製品の互換性は?
基本的に規格サイズ(1216、1616など)が決まっていますが、メーカーを変えても設置可能なケースがほとんどです。現地調査で判断します。
9. まとめと次のアクション
お風呂リフォームは、メーカーごとに「掃除」「温かさ」「デザイン」「サイズ対応」など、得意分野が異なります。
「一番いいメーカー」は一つではありません。「あなたの生活スタイルに合うメーカー」がベストな選択肢です。まずは、ご家族で**「今のお風呂の不満点」**を3つ挙げてみてください。それがメーカー選びの羅針盤になります。
「我が家の場合はどのメーカーが入るの?」「カタログだけでは分からない、実際の使い勝手を聞きたい」
そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一度『ゆきプロ』にご相談ください。現地調査にて、あなたの家に最適なプランをご提案させていただきます。

『ゆきプロ』
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