リフォームとリノベーションの違いを解説|費用・工事内容・選び方まで

「そろそろ我が家も古くなってきたな」「子どもが独立したから、間取りを見直したいな」 住まいに関するお悩みや理想を考え始めたとき、多くの方が「リフォーム」や「リノベーション」という言葉を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、この2つの言葉の違いを明確に説明できる方は意外と少ないかもしれません。「何となく似ているけれど、何が違うの?」「うちの場合はどっちを選べばいいの?」そんな疑問をお持ちの方も多いはずです。
この記事では、リフォーム会社のプロの視点から、「リフォーム」と「リノベーション」の基本的な違いから、費用や工事内容、そしてあなたに最適な選び方まで、分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたの理想の住まいづくりに向けた第一歩が、より明確になるはずです。
この記事で得れること
✓ リフォーム、リノベーションについての基礎知識
✓ リフォーム、リノベーションの選び方
この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/
- 1. 1. はじめに|「リフォーム」と「リノベーション」の違い、ご存知ですか?
- 2. 2. 言葉の意味から違う!リフォームとリノベーションの基本的な定義
- 2.1. 2-1. リフォームとは?|老朽化した部分を新築の状態に戻すこと
- 2.2. 2-2. リノベーションとは?|既存の建物に新しい価値をプラスすること
- 2.3. 2-3.【早わかり比較表】リフォームとリノベーションの違い一覧
- 3. 3.【どこが違う?】費用・工事内容・期間を徹底比較
- 3.1. 3-1. 目的と工事内容の違い
- 3.2. 3-2. 費用相場の違い
- 3.3. 3-3. 工事期間の違い
- 3.4. 3-4. ローンの種類の違い
- 4. 4.【目的別】あなたはどっち?リフォームとリノベーションの選び方
- 4.1. 4-1. こんな方には「リフォーム」がおすすめ
- 4.2. 4-2. こんな方には「リノベーション」がおすすめ
- 5. 5. 知っておきたい!リフォームとリノベーションのメリット・デメリット
- 5.1. 5-1. リフォームのメリット・デメリット
- 5.2. 5-2. リノベーションのメリット・デメリット
- 6. 6. 失敗しないためのパートナー選び|リフォーム・リノベーション会社の選び方
- 6.1. 6-1. 得意な工事分野や実績を確認する
- 6.2. 6-2. 設計・デザインの提案力を見る
- 6.3. 6-3. 保証やアフターサポート体制を確認する
- 7. 7. まとめ|理想の住まいを実現するために
1. はじめに|「リフォーム」と「リノベーション」の違い、ご存知ですか?

住まいの改修を考え始めると、必ずと言っていいほど目にする「リフォーム」と「リノベーション」。メディアや広告でも頻繁に使われていますが、実はこの2つには明確な違いがあります。
言葉の意味を正しく理解しないまま計画を進めてしまうと、「本当はもっと自由に設計できたのに…」「こんなに費用がかかると思わなかった…」といった後悔につながる可能性も。
まずはそれぞれの言葉が持つ本来の意味を知り、その違いをスッキリ整理することから始めましょう。
2. 言葉の意味から違う!リフォームとリノベーションの基本的な定義

リフォームとリノベーションは、どちらも住まいに手を入れる工事ですが、その「目的」が根本的に異なります。
2-1. リフォームとは?|老朽化した部分を新築の状態に戻すこと
リフォーム(Reform)は、英語の「元に戻す・改善する」という意味合いが強く、**「老朽化したり、汚れたり、壊れたりした部分を修繕し、新築に近い状態に回復させる」**ことを指します。
つまり、マイナスの状態をゼロに戻すための工事がリフォームです。
【リフォームの具体例】
- 汚れた壁紙や床材を張り替える
- 古いキッチンやユニットバスを新しいものに交換する
- 外壁や屋根を塗り直す
- 壊れた給湯器を修理・交換する
2-2. リノベーションとは?|既存の建物に新しい価値をプラスすること
リノベーション(Renovation)は、英語の「刷新・革新」という意味合いが強く、**「既存の建物に大規模な工事を行い、機能やデザインを向上させて、新しい価値を付け加える」**ことを指します。
つまり、マイナスやゼロの状態から、プラスの状態を生み出す工事がリノベーションです。住む人のライフスタイルに合わせて、間取りの変更やデザイン性の向上など、住まいを根本からつくり変えることを目的とします。
【リノベーションの具体例】
- 壁を取り払って、広いリビングダイニングキッチン(LDK)をつくる
- 和室を洋室に変更し、クローゼットを新設する
- スケルトン(骨組み)状態にして、内装や配管をすべて新しくする
- 耐震性や断熱性を向上させるための補強工事
2-3.【早わかり比較表】リフォームとリノベーションの違い一覧
それぞれの違いを一覧表にまとめました。
項目 | リフォーム | リノベーション |
目的 | マイナスをゼロへ(原状回復・修繕) | ゼロからプラスへ(価値の創造・向上) |
意味合い | 元に戻す | 刷新する |
工事規模 | 小規模〜中規模 | 大規模 |
設計の自由度 | 低い | 高い |
費用相場 | 比較的安い(数十万円〜) | 比較的高額(数百万円〜) |
工事期間 | 短い(数日〜1ヶ月程度) | 長い(数ヶ月〜) |
3.【どこが違う?】費用・工事内容・期間を徹底比較

言葉の意味だけでなく、実際の計画で重要になる「費用」「工事内容」「期間」にも大きな違いがあります。
3-1. 目的と工事内容の違い
前述の通り、リフォームは「設備の交換」や「内装の張り替え」といった表面的な修繕が中心です。一方、リノベーションは間取りの変更や水道管・電気配線の移動など、建物の構造に関わる部分まで手を入れる大掛かりな工事が中心となります。
3-2. 費用相場の違い
工事の規模が異なるため、費用にも差が出ます。
- リフォーム:工事内容によりますが、数十万円~300万円程度が中心です。キッチンの交換で50万円~150万円、ユニットバスの交換で50万円~150万円などが目安です。
- リノベーション:間取り変更などを伴う場合、300万円~1,000万円以上かかることも珍しくありません。内装をすべて解体するフルリノベーションでは、さらに高額になります。

『ゆきプロ』
上記はあくまで目安です。使用する建材や設備のグレード、建物の状況によって費用は変動します。水回り設備機器のリフォームをお考えの方は、オンラインでセルフ見積りができる『ゆきプロ精密見積りシミュレーション』をご利用ください(^^)/
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3-3. 工事期間の違い
工事期間も規模に比例して変わります。
- リフォーム:内装の一部なら数日、水回り設備の交換でも1週間程度で完了することが多いです。
- リノベーション:設計プランの打ち合わせから含めると、3ヶ月~半年以上かかるのが一般的です。工事期間中、仮住まいが必要になるケースもあります。
3-4. ローンの種類の違い
利用できるローンにも違いがあります。
- リフォーム:比較的借入額が少ないため、担保不要の「リフォームローン」が主に利用されます。金利は高めですが、手続きが簡単なのが特徴です。
- リノベーション:借入額が高額になるため、担保が必要な「住宅ローン」を利用できる場合があります。中古物件の購入と同時にリノベーションを行う際は、住宅ローンにリノベーション費用を組み込める商品もあります。金利が低く、返済期間を長く設定できるのがメリットです。
4.【目的別】あなたはどっち?リフォームとリノベーションの選び方

違いは分かったけれど、結局自分の場合はどちらを選べば良いのでしょうか。目的別に見ていきましょう。
4-1. こんな方には「リフォーム」がおすすめ
- 設備の不具合や故障を直したい
- 古くなった内装をきれいにしたい
- なるべく費用を抑えて、短期間で工事を終えたい
- 今の間取りには満足している

『ゆきプロ』
部分的な修繕や設備の入れ替えで満足できる場合は、リフォームが適しています。
4-2. こんな方には「リノベーション」がおすすめ
- 家族構成の変化に合わせて、間取りを大きく変更したい
- 自分たちのライフスタイルや趣味に合った住空間をつくりたい
- デザインや内装材にこだわって、オリジナリティのある空間にしたい
- 中古物件を購入して、新築同様かそれ以上に快適な住まいにしたい
- 建物の耐震性や断熱性を根本から見直したい

『ゆきプロ』
住まいの機能や価値を向上させ、理想の暮らしを実現したい場合は、リノベーションが最適です。
5. 知っておきたい!リフォームとリノベーションのメリット・デメリット

どちらを選ぶべきか最終的に判断するために、それぞれのメリット・デメリットを深く理解しておきましょう。ご自身の希望やライフプランと照らし合わせながら読み進めてみてください。
5-1. リフォームのメリット・デメリット
【メリット】
- 費用を抑えられる 工事範囲を「キッチンだけ」「お風呂だけ」というように限定できるため、費用をコントロールしやすいのが最大のメリットです。気になる箇所や不具合のある部分に絞って予算を集中させることができます。全体工事に比べて材料費や人件費も少なく済むため、数百万円単位の大きな出費を避けたい場合に適しています。
- 工事期間が短い 工事が大掛かりにならないため、生活への影響を最小限に抑えられます。例えば、壁紙の張り替えなら1〜2日、システムキッチンの交換でも数日程度で完了することがほとんどです。工事期間中も住み続けながら対応できるケースが多く、仮住まいを探す手間や費用がかかりません。
- 気軽に検討・依頼できる 「給湯器が壊れた」「壁の汚れが目立つ」など、明確なきっかけから計画をスタートしやすいのがリフォームです。複雑な設計プランを練る必要がなく、商品を選んで交換する、といったシンプルな流れで進められるため、思い立ってから工事完了までがスピーディーです。
【デメリット】
- 設計の自由度が低い リフォームは、あくまで既存の間取りや構造がベースとなります。そのため、「キッチンの場所をリビングが見える対面式にしたい」「部屋数を増やしたい」といった、間取りの根本的な変更はできません。設備の配置やデザインも、既存の制約の中で選ぶことになります。
- 根本的な問題解決にならない場合がある リフォームは、主に目に見える部分を新しくする工事です。例えば「冬場の底冷えがひどい」というお悩みに対し、床材を新しく張り替えるだけでは、根本原因である床下の断熱性能の低さは解消されません。また、建物の耐震性や配管の老朽化など、目に見えない部分の問題は見過ごされがちです。表面的な修繕に留まる可能性がある点は理解しておく必要があります。
5-2. リノベーションのメリット・デメリット
【メリット】
- 理想の間取りやデザインを実現できる リノベーション最大の魅力は、設計の自由度の高さです。壁を取り払って広々とした開放的なLDKをつくったり、使わなくなった部屋を大きなウォークインクローゼットに変えたりと、現在のライフスタイルに合わせて住まいを最適化できます。内装材や照明、造作家具に至るまで、まるで注文住宅のように一つひとつこだわりを反映させ、世界に一つだけの空間をつくり上げることが可能です。
- 物件の資産価値向上が期待できる 単に古くなったものを新しくするだけでなく、間取りの改善や断熱性・耐震性の向上といった「付加価値」を住まいに与えることができます。現代のニーズに合った快適でデザイン性の高い住まいは、将来的に売却や賃貸に出す際にも有利に働き、資産価値の維持・向上につながる可能性があります。
- 新築よりコストを抑えて理想の立地に住める場合がある 希望のエリアで新築物件を探すと高額になりがちですが、「立地は良いけれど、建物が古い」という中古物件を購入してリノベーションするという選択肢があります。この方法なら、新築を購入するよりも総額を抑えつつ、理想の立地で、かつ自分好みの内装の住まいを手に入れることが可能です。物件探しの選択肢が大きく広がります。
【デメリット】
- 費用が高額になりやすい 大規模な工事となるため、解体費用や設計料なども含め、リフォームに比べて費用は高額になります。また、壁や床を解体してみて初めて、柱の腐食やシロアリ被害といった想定外の問題が見つかることも。その場合、追加の補修工事が必要となり、予算が膨らむ可能性があります。
- 工事期間が長い 設計プランの打ち合わせに数ヶ月、その後の実際の工事にも数ヶ月と、入居までに長い時間を要します。工事期間中は住むことができないため、現在の住まいの家賃と二重に発生したり、仮住まいを手配したりするための費用と手間が別途必要になります。
- 建物の構造上の制約がある どんな建物でも完全に自由に設計できるわけではありません。特にマンションの場合、住民全体の資産である構造躯体(柱・梁・床・壁など)は取り払うことができません。戸建てにおいても、工法(在来工法、2×4工法など)によって間取り変更の自由度は異なります。プロによる事前の建物診断が不可欠です。
6. 失敗しないためのパートナー選び|リフォーム・リノベーション会社の選び方

理想の住まいづくりを成功させるには、信頼できる会社選びが何よりも重要です。以下のポイントを参考に、あなたに合ったパートナーを見つけましょう。
6-1. 得意な工事分野や実績を確認する
会社によって、小規模なリフォームが得意な会社、デザイン性の高いリノベーションが得意な会社など、強みは様々です。会社のホームページで施工事例を見て、自分たちのやりたい工事の実績が豊富かを確認しましょう。
6-2. 設計・デザインの提案力を見る
特にリノベーションでは、担当者の提案力が仕上がりを大きく左右します。こちらの要望を丁寧にヒアリングした上で、プロならではの視点で期待以上のプランを提案してくれる会社を選びましょう。
6-3. 保証やアフターサポート体制を確認する
工事が終わってからが、本当のお付き合いの始まりです。工事内容に応じた保証制度や、定期的な点検などのアフターサポートが充実しているかどうかも、必ず確認しておきたい大切なポイントです。
業者選びの注意点
会社の評判やクチコミが良くても注意が必要です。それは「実際に対応してくれる担当者の経験や能力にバラツキがある」からです。担当者の経験や知識は豊富か?親身に対応してくれているか?など、あくまで担当者を重視することが重要です。
7. まとめ|理想の住まいを実現するために
今回は、「リフォーム」と「リノベーション」の違いについて解説しました。
- リフォームは、古くなったものを新築同様に「回復させる」工事。
- リノベーションは、今の暮らしに合わせて新しい価値を「創造する」工事。
どちらが良い・悪いということではなく、あなたの目的や予算、ライフスタイルによって最適な選択は変わります。まずはご自身の「住まいをどうしたいか」という想いを整理し、それがどちらに当てはまるのかを考えてみることが大切です。
私たちは、お客様一人ひとりのご要望に真摯に耳を傾け、小規模なリフォームから大規模なリノベーションまで、最適なプランをご提案いたします。どんな些細なことでも構いません。理想の住まいづくりに向けて、ぜひお気軽にご相談ください。

『ゆきプロ』
最後までご覧頂きありがとうございます。
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