【豊中市】台風のあと、屋根に登る前に|「保険で無料になります」の訪問業者と、本当に必要な点検の見分け方

台風が通り過ぎた翌朝、「ちょっと屋根に登って見てみようか」と思った方へ。結論から申し上げると、登らないでください。そしてその日の午後に「近くで工事をしていて、お宅の屋根が気になったので」と訪ねてくる業者の話も、その場で決めないでください。
この記事では、台風のあとに自分でできる安全な確認の仕方、「保険で無料になります」と来る訪問業者の見分け方、火災保険で何が対象で何が対象外なのかを、豊中市の戸建てで実際に行った屋根カバー工事の実例をもとにお伝えします。
この記事で得られること
✓ 台風のあと、屋根に登らずに地上と室内から確認できる7項目
✓ 「保険で無料になります」と来る訪問業者の見分け方と、火災保険で対象になるもの・ならないもの
✓ 豊中市の実例(工期4日)でわかる、葺き替え以外の直し方
この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/
1. 結論:台風のあと、まず自分で屋根に登らない


『ゆきプロ』
台風のあとにやってはいけないことの1番目は、自分で屋根に登ることです。屋根の確認は、地上と室内からできる範囲で済ませ、屋根の上は業者に任せる。この順番だけ守っていただければ、被害を広げることも、ご自身がケガをすることもありません。
1-1. 台風直後の屋根は「濡れて・傾いて・ズレている」
台風のあとの屋根は、雨で濡れて滑りやすく、屋根材が浮いたりズレたりしています。ふだん足をかけられる場所が、その日は固定されていません。屋根からの転落事故は毎年、台風のあとに全国で起きています。ブルーシートをかける応急処置もふくめて、屋根の上の作業は職人に任せてください。
1-2. 「まだ直さなくて大丈夫」と言える会社であること
弊社は、現地を確認した結果として「今回は様子を見て大丈夫です」とお伝えすることがあります。台風のあとは「今すぐ直さないと大変なことになる」という言葉に流されやすい時期です。
だからこそ、直す必要があるかどうかを正直に判断してお伝えすることが、弊社がお役に立てる一番の部分だと考えています。現地調査は経験豊富な営業担当者が担当し、必要に応じて職人・代表も同行します。屋根・外壁の工事は、信頼できる協力職人と連携して対応しています。
2. 飛ぶ前に出ているサイン|豊中市・戸建ての屋根カバー工事のBefore


『ゆきプロ』
台風で屋根が飛ぶとき、最初に飛ぶのは「棟板金」と「浮いたスレート」です。そして、その2つは台風が来る前から浮きはじめています。被害は突然起きるのではなく、「浮いている状態に風が当たる」ことで起きます。
弊社が豊中市の戸建てで行った屋根のカバー工事(アイジー工業 スーパーガルテクト・工期4日)は、まさにこの「飛ぶ直前」の段階でご相談をいただいた実例です。既存のカラーベスト(スレート屋根材)が一部浮いて、強い風で今にも飛んでしまいそうな状態でした。現地調査で屋根に上がって該当箇所を確認したところ、他の部分も経年劣化で傷んでいることがわかりました。
2-1. 棟板金の浮き=台風で最初に飛ぶ場所
棟板金とは、屋根のいちばん高いところ(棟)を覆う金属の板です。下地の木材(貫板)に釘で固定されていますが、この木材が経年で傷むと釘が抜けて板金が浮き、強風で一気にめくれ上がって飛びます。実例の現場でも、棟の板金が飛びそうになっていました。
2-2. スレートの浮きと「表面のツルツル」
スレート(カラーベスト)は表面の塗膜で水を弾いています。塗膜が失われると表面がツルツルになって素地がむき出しになり、水を吸って反り・割れ・浮きにつながります。実例の屋根は、まさに表面がツルツルの状態でした。給湯器の配管カバーの割れやトイレの床のめくれと同じ、「本体が壊れる前に表面へサインが出る」構造です。
2-3. 豊中市の戸建てに多い屋根と築年数

豊中市では、蛍池・岡町・曽根・服部・庄内といった阪急沿線を中心に築20〜35年の戸建てが多く、この年代の屋根にはスレート(カラーベスト)が広く使われています。スレートの塗膜の寿命はおおむね10〜15年といわれるため、一度も塗り替えていないお宅では、塗膜が切れて浮きが出はじめる時期に毎年の台風が重なります。2018年の台風21号では豊中市を含む北摂でも棟板金や屋根材の飛散が相次ぎました。「うちは大丈夫だった」お宅も、その後の数年で状態は進んでいます。
ご自宅が築何年で、屋根以外に何から直すべきかを整理したい方は、実例16件をもとに直す順番をまとめた記事【豊中市・実例16件】築20年・30年・40年、うちは何から直すべき?|現場で実際に傷んでいた場所と、直す順番もあわせてご覧ください。本記事は、そのうち「屋根」を台風という場面に絞って深掘りしたものです。
3. 台風のあと、地上と室内から確認できること


『ゆきプロ』
屋根に登らなくても、次の7項目は地上と室内から確認できます。費用は0円、道具はスマートフォンだけです。1つでも当てはまれば屋根の上の確認を業者に依頼する段階、1つも当てはまらなければ今日あわてて動く必要はありません。
| 確認する場所 | 見るポイント | 意味すること |
|---|---|---|
| 敷地・道路 | 屋根材や板金の破片が落ちていないか | 屋根の一部がすでに飛んでいる |
| 屋根の稜線(地上から見上げる) | 棟のラインが波打っていないか、板金がめくれていないか | 棟板金の浮き・剥がれ |
| 屋根の表面(道路の向かいから) | 色の違う部分、欠けている部分がないか | スレートの割れ・脱落 |
| 雨樋 | 外れ・傾き・つなぎ目のズレがないか | 雨水が壁に回り、外壁や基礎を傷める |
| 外壁 | サイディングの浮き、釘の抜け、ひび割れ | 強風で外壁材が動いた |
| 天井・壁(室内) | シミ、クロスの浮き、雨の日だけの水音 | 雨漏りがすでに始まっている |
| カーポート・ベランダ屋根 | 波板の割れ・外れ | 飛来物で他の場所も傷んでいる可能性 |
気になった箇所は、日付が入る状態で写真に撮っておいてください。落ちていた破片も拾う前に撮ります。火災保険を使う場合にも、業者に相談する場合にも、そのまま役立ちます(5章)。
なお、雨漏りや湿気の観点からの点検については、梅雨前に書いた記事豊中市の梅雨シーズンに備える!屋根・外壁・浴室の雨漏り点検と夏前リフォームガイド【施工事例付き】で詳しくまとめています。本記事は「強風・飛来物・保険」に絞っていますので、雨漏りそのものが心配な方はそちらもご覧ください。
4. 「保険で無料になります」と来る訪問業者の見分け方


『ゆきプロ』
台風のあとに「火災保険を使えば自己負担0円で直せます」と持ちかけてくる訪問業者とは、その場で契約しないでください。火災保険が使えるかどうかを決めるのは保険会社であって、工事業者ではありません。「無料になる」と言い切れる業者は、その時点で正確ではないことを言っています。
4-1. 実際に起きているトラブルの型
- 手数料の請求:「申請をサポートします」と契約させ、おりた保険金の一定割合を手数料として請求される。
- 経年劣化を災害被害として申請させる:もともと傷んでいた箇所を「台風のせい」として申請するよう勧められる。保険金詐欺にあたるおそれがあり、申請したご本人が責任を問われることがあります。
- 解約時の違約金:保険金がおりず解約しようとしたら、高額な違約金を求められる。
- 登った後に壊す:「点検します」と屋根に登り、自分で屋根材を割って「壊れています」と写真を見せる。
この種のトラブルは全国の消費生活センターにも相談が寄せられています。困ったときは消費者ホットライン「188」に相談できます。また、訪問販売で契約した場合は、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフができます。
4-2. 玄関先で確認できる5つのこと

| 確認すること | 注意したい答え |
|---|---|
| 会社名・所在地・連絡先を名刺や書面で示せるか | 名刺がない、所在地が遠方、携帯番号しかない |
| 「今すぐ屋根に登らせてほしい」と言うか | その場で登ろうとする(登った後に壊す手口の入口) |
| 「保険で無料」「自己負担ゼロ」と言うか | 保険会社の判断を待たずに言い切る |
| 「今日契約すれば」と急がせるか | 期限や割引で決断を迫る |
| 見積書に工事内容と数量が書かれているか | 「屋根補修一式」だけで内訳がない |
見積書の見方や、リフォーム業界でよくある手口の一般的な話は、既存の記事見積りで騙されない!豊中市でよくある悪質手口と対処法にまとめています。本記事では「台風のあとの訪問」という場面に絞っています。
火災保険について
上に挙げたトラブルの多くは、工事業者が保険の手続きに踏み込むところから始まっています。工事の会社は工事の中身に責任を持ち、保険の可否は保険会社が判断する。この線引きを守っていることが、安心して相談していただける理由になると考えています。
5. 火災保険は何が対象で、何が対象外か


『ゆきプロ』
火災保険の風災補償は「台風や強風という自然災害によって生じた損害」が対象で、経年劣化による傷みは対象外です。ここを押さえておくだけで、「保険で全部直せる」という話を聞いたときに、正しく疑えるようになります。
| 対象になりうる損害(風災・雹災・雪災) | 対象外になる損害 |
|---|---|
| 強風で棟板金や屋根材が飛んだ | 塗膜が切れて表面がツルツルになっていた(経年劣化) |
| 飛来物が当たって屋根材や外壁が割れた | 釘が錆びて抜け、以前から板金が浮いていた(経年劣化) |
| 強風で雨樋やカーポートの屋根が破損した | 施工不良やメンテナンス不足による不具合 |
| 風で屋根材がズレたことで起きた雨漏り | 災害と関係なく、以前から続いていた雨漏り |
実際には、台風の被害と経年劣化が同じ屋根に同居していることがほとんどです。どこまでが災害でどこからが劣化かを判断するのは保険会社(と保険会社が手配する鑑定人)であり、工事業者にも、お客様ご自身にも決められません。「おりる」と言い切る業者にはご注意ください。
あわせて3点。①免責金額や、損害額が一定額以上でないと支払われない方式など、契約によって条件が異なるので、まずご自身の保険証券を確認する。②保険金の請求には期限があり、法律上は原則3年で請求の権利が消滅する。③修理後では被害を示せないため、写真は修理前に撮る。3章で「拾う前に撮る」とお伝えしたのはこのためです。
6. 直す方法は1つではない|カバー工法と葺き替え


『ゆきプロ』
屋根が傷んでいても、「全部はがしてやり直す」しか選択肢がないわけではありません。2章の豊中市の実例では、葺き替えは費用も工期もかかるため、既存の屋根の上に新しい屋根を重ねる「カバー工法」をご提案し、工期4日で完了しました。
6-1. カバー工法とは
既存の屋根材をはがさずに、その上に下地と防水シートを重ね、新しい屋根材を張る工法です。撤去と処分の工程がないぶん、葺き替えより費用も工期も抑えられます。実例で使用したアイジー工業「スーパーガルテクト」はガルバリウム鋼板の屋根材で、耐久性と防汚性に優れています。工事後は、飛びそうだった棟の板金部分も屋根と同色に納まり、飛ぶ心配がなくなりました。
6-2. 葺き替えが必要になる場合
ただし、カバー工法は「できる場合がある」工法です。下地(野地板)まで傷んでいる、雨漏りが長く続いて下地が腐っている、すでに屋根材が2重になっている、といった場合は、既存の屋根をはがして下地から直す葺き替えになります。どちらが適しているかは、屋根に上がって下地の状態を確認しないと決められません。
| 部分補修(棟板金の交換など) | カバー工法 | 葺き替え | |
|---|---|---|---|
| 向いている状態 | 傷みが棟板金や一部のスレートに限られる | 表面は傷んでいるが下地は健全 | 下地まで傷んでいる・雨漏りが進んでいる |
| 既存屋根の撤去 | なし | なし | あり |
| 工期の目安 | 1〜2日程度 | 4日(豊中市の実例)〜1週間程度 | 1〜2週間程度 |
| 注意点 | 他の部分の劣化が残る | 下地が傷んでいると選べない | 費用と工期が最も大きい |
実例のように、きっかけは「一部の浮き」でも、確認すると他の部分も傷んでいたということはよくあります。その場合も、いきなり全面の葺き替えではなく、「触る範囲をどこまでにするか」を状態に合わせて一緒に決めていきます。
7. 費用の考え方


『ゆきプロ』
屋根工事の費用は、面積・形状・勾配、足場の有無、下地の状態で大きく変わります。一般的な目安としては、棟板金の交換など部分補修で数万円〜20万円程度、カバー工法で80〜150万円程度、葺き替えで100〜200万円程度が、一般的な戸建ての規模感です。
※上記はあくまで目安です。正確な金額は無料見積りにてご確認ください。
弊社が大切にしているのは、「一式」ではなく、何にいくらかかるかを見積書に書くことです。足場・下地・防水シート・屋根材・棟板金と項目ごとに数量と単価を示します。火災保険を使われる場合も、この内訳がそのまま保険会社への提出資料になります。
なお、屋根工事だけで使える国の補助制度は基本的にありません。断熱や給湯器の交換とあわせる場合の考え方は、補助金を解説した記事【豊中市】水まわりリフォームだけでは補助金は使えない|みらいエコ住宅2026事業のトリガールーム条件と上限80万円をご覧ください。
8. よくあるご質問
台風のあと、屋根材が庭に落ちていました。すぐに直すべきですか?
屋根のどこかが開いている可能性が高いので、早めに業者に屋根の上の確認を依頼してください。ただし、その日のうちに契約する必要はありません。まず落ちていた屋根材と屋根の状態を日付入りで写真に撮り、雨が続くようなら応急処置を業者に依頼します。
訪問業者に「今すぐ登って点検します」と言われました。断っても大丈夫ですか?
断って大丈夫です。その場で屋根に登らせる必要はありません。点検は、会社名と所在地が確認できる業者に、ご自身の都合のよい日時で依頼してください。契約してしまった場合も、訪問販売なら書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができます。
棟板金だけ直せば大丈夫ですか?
スレートの塗膜や下地が健全であれば、部分補修で済む場合があります。ただし棟板金が浮くのは下地の木材が傷んでいるからで、同じ年数を経た屋根の他の部分にも劣化が出ていることが多いです。豊中市の実例も、一部の浮きのご相談から、確認の結果カバー工法をご提案した流れでした。
現地調査には誰が来ますか?屋根に上がりますか?
経験豊富な営業担当者が伺い、必要に応じて職人や代表が同行します。屋根の状態は、安全が確保できる範囲で実際に屋根に上がって確認します。現地調査・お見積りは無料です。屋根・外壁の工事は、信頼できる協力職人と連携して対応しています。
豊中市以外でも来てもらえますか?
豊中市を中心に、池田市・箕面市・吹田市・茨木市・摂津市などの北摂エリア、尼崎市・伊丹市・宝塚市・川西市・芦屋市などの兵庫県東部、京都市の一部に対応しています。
まとめ
台風のあとにやることは、順番が決まっています。①自分で屋根に登らない ②地上と室内から7項目を確認し、日付入りで写真を撮る ③「保険で無料」と急がせる訪問業者とは、その場で契約しない ④火災保険を使うなら、保険会社に自分で連絡する ⑤屋根の上の確認と工事は、会社名と所在地がはっきりした業者に、内訳のある見積書で依頼する。
棟板金の浮きも、スレートの表面のツルツルも、飛ぶ前から出ているサインです。豊中市の実例のように飛ぶ前の段階でご相談いただければ、カバー工法のような「触る範囲を絞った」直し方を選べる場合があります。確認した結果「今回は様子を見て大丈夫です」となることも、弊社では珍しくありません。まずは、地上からの確認と写真から始めてください。
監修:株式会社石川工務店(ゆきプロ)
LIXILリフォームショップ加盟店/TOTO・Panasonic等 主要メーカー対応/代表が現役職人の自社施工。本記事の内容は、豊中市を中心に北摂・兵庫県東部で浴室リフォームを手がける弊社が、実際の施工現場の経験にもとづいて確認しています。

『ゆきプロ』
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